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親が亡くなったらやることとは?葬儀から相続まで

大切な人が亡くなった時、何から始めたらいいのか、途方に暮れてしまうかもしれません。
手続きは複雑で、期限もあるため、冷静な判断が難しくなります。
悲しみの中、一つずつ確実に進めていくために、このガイドをご活用ください。
親が亡くなった後の手続きを、段階的にご紹介します。

親が亡くなったらやること

死亡届の提出方法

まず、死亡届を提出する必要があります。
死亡した日から7日以内(海外で死亡した場合は3ヶ月以内)に、死亡地の市区町村役場、故人の本籍地の市区町村役場、または届出人の現住所地の市区町村役場のいずれかに提出します。
必要書類は死亡診断書または死体検案書です。
自然死の場合は医師が死亡診断書を作成し、事故死や自殺などの場合は警察が検死を行い、死体検案書が作成されます。
費用は、死亡診断書で3,000円~1万円、死体検案書で3万円~10万円ほどかかります。

葬儀社に依頼すれば、代行してくれる場合が多いです。
死亡届と死亡診断書のコピーは、今後の手続きで必要となるため、大切に保管しましょう。

火葬許可証の申請

死亡届と同時に、火葬許可証の申請を行いましょう。
これも7日以内が期限です。
申請先は市区町村役場です。
火葬許可証は、火葬を行う際に火葬場の受付に提出する必要があります。

火葬は原則、死後24時間以内に行ってはならないため、申請は迅速に行いましょう。
火葬が済むと、火葬済みの証印が押された火葬許可証が返却されます。
これが埋葬許可証となります。

葬儀の手配と費用

葬儀の手配は、葬儀社に依頼するのが一般的です。
生前の故人の希望があれば、それを尊重しましょう。
葬儀の規模や形式、費用などについて、葬儀社とよく相談し、納得のいくプランを選びましょう。

葬儀費用は高額になるため、故人の預金口座から支払う場合は、口座凍結に注意し、相続人全員の同意を得てから手続きを進めましょう。
葬儀代の領収書は、後日、葬祭費の支給申請に必要です。

相続手続きの概要

相続手続きは、相続開始(亡くなった日の翌日)から様々な手続きが始まります。
まず、遺言書の有無を確認します。
遺言書があれば、その内容に従って相続手続きを進めます。

遺言書がない場合は、法定相続人によって相続財産を分割します。
相続財産には、預貯金、不動産、株式、生命保険金などがあります。
相続財産の調査、相続税の申告(10ヶ月以内)、遺産分割協議など、複雑な手続きが数多くあります。

相続放棄を検討する場合は、相続開始から3ヶ月以内に行う必要があります。
相続手続きには専門知識が必要なため、弁護士や税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

相続と遺品整理への準備

相続放棄の手続き

相続財産に借金などマイナスの財産が多い場合、相続を放棄することができます。
相続放棄は、相続開始から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申述する必要があります。
相続放棄をすると、プラスの財産も放棄することになるため、慎重な判断が必要です。

相続税申告のポイント

相続税の申告は、相続開始から10ヶ月以内に行う必要があります。
相続税の申告は複雑な手続きとなるため、専門家である税理士に依頼することを強くおすすめします。
期限内に申告しないと、延滞税が課せられます。

遺品整理の始め方

遺品整理は、故人の思い出の品を整理する大切な作業です。
まずは、遺品を整理する場所と時間、手伝ってくれる人を確保しましょう。
写真や手紙などの思い出の品は、デジタル化したり、アルバムに整理したりして、大切に保管しましょう。
不要なものは、適切な方法で処分しましょう。
遺品整理サービスを活用するのもおすすめです。

心のケアと相談窓口

大切な人を亡くした悲しみは、想像以上に大きいです。
一人で抱え込まずに、友人や家族、専門機関などに相談しましょう。
地域の相談窓口や、心のケアを行う専門機関など、様々な相談窓口があります。

まとめ

親を亡くした後の手続きは、複雑で、期限のあるものも多いです。
死亡届や火葬許可証の申請、葬儀の手配、相続手続きなど、一つずつ確実に進めていくことが大切です。
必要に応じて、葬儀社、弁護士、税理士などの専門家の力を借りることを検討しましょう。
また、自分の心のケアも忘れずに行いましょう。

このガイドが、少しでも皆様の助けになれば幸いです。
手続きに迷う点があれば、すぐに専門機関に相談することをお勧めします。
早めの対応が、精神的負担の軽減と、手続きの円滑な進行に繋がります。